これは何か
バーニングジャパンは、ネバダのブラックロックシティで開かれるバーニングマンの、日本のオフィシャル・リージョナルだ。2012年に3人ではじまり、観客という席を最初から置いていない。
アートも音も食事も、参加者がギフトとして持ち寄る。会場で売っているものはない。決まっている儀式は、フェニックスを作り、会期の終わり近くで燃やすこと。2026年はそれにテンプルと、土曜夕方の妖怪盆の火があった。2027年にどの火をどの時刻にするかは、まだ発表されていない。
10の原則
この街の暮らし方は、バーニングマンの10の原則に沿っている。並びは公式の順、Radical Inclusion から Immediacy まで。正文はバーニングマンのサイトにあり、このサイトの原則ページに、日本の牧場での読み方を置いた。
初めての人へ
用意されたお客さま向けの祭りではない。電気も飲み水もほとんどなく、トイレ以外は自分たちで工夫する。それでも、シーシャ一本やりんご一箱で来て、笑いながら帰った人はいる。未経験ゆえの失敗は、加害ではない。
装備が心もとないなら、ボランティアキャンプが公式の入口だ。シフトと引き換えに、テントやキッチン、駅からの移動の助けがある。完璧な荷物を揃えてから来なくてよい。加害と、知らないことは、別のことだ。
法律と、この土地
会場は森の中の牧場だ。山火事は、その年の終わりではなく、このイベントの終わりになる。ドローン、発電機、花火、大きな火は許可制だ。一般キャンプへの発電機とプロパンタンクの持ち込みは、2026年のルールでは禁止で、ポータブル電源は可だった。
ペットは連れて入れない。12歳未満は2026年まで無料で、18歳未満は保護者と一緒、というのがそれまでの案内だ。2027年の券種が発表されたとき、子どもと年齢の条件はチケットページで更新する。
ギフトと、跡を残さない
ギフトは等価交換ではない。マイカップに注ぐ一杯も、設営の手も、一シフトのボランティアも、薪も、ギフトになる。宣伝しながら配るものはギフトにならない。アルコールは年齢を確認し、相手がはっきり望むときだけ注ぎ、断られたら引く。
梱包は家で剥がす。紙皿、紙コップ、割り箸、ラメ、紙吹雪は持ち込まない。油の多い料理は排水を出す。灰とゴミは持ち帰る。風で飛ぶものは置かない。
- 自動車の人の飲み水の目安は、1人1日3リットル前後(飲用と調理)。
- 電車の人は2リットルを1本以上。足りない分は、電車参加者向けの飲料水サポートがあった(2026年)。
- 肉と乳製品は早めに使い、日が経つほど常温で持つ食事に切り替える。氷の買い足しはできない。
- ペットボトルの氷を、センターキャンプかボランティアキャンプで配っていた年がある。
アクセスと、道の歩き方
会場は群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401、嬬恋牧場の愛妻の鐘。東京から車でおよそ3時間。関越・上信越で碓氷軽井沢方面へ出て、万座ハイウェイを使うのがこれまでの経路だ。草津経由の志賀草津ルートは夜間通行止めになることがある。出発前に道路情報を見る。
電車はJR吾妻線の万座・鹿沢口駅から、西武バスで嬬恋牧場・愛妻の鐘までおよそ21分。1日に3本程度しかない。時刻は季節で変わるので、西武バスの最新ダイヤを確認する。
駐車場から会場までは、車のための有料道路の路肩を歩く区間があります。夜はヘッドライトが必要で、スマホの光では足りません。車道に出ると、対向も追い越しも避けられません。ここで事故が起きると、イベントを続けられなくなります。
持ち物と寒さ
10月の牧草地は、昼は動けるが、夜から早朝は冬のキャンプだ。2024年は早朝3℃前後まで下がった朝があった。寝袋は秋から初冬、マットは必須、薄い帽子があると眠れる。雨と朝露に、レインコートと替えの靴下。
ダウンは火の粉で穴が空く。焚き火の近くでは上に古着かブランケットを重ねる。
- Peatixの電子チケットと身分証。外国籍の人はパスポート。
- ヘッドライトと予備電池。照明をスマホにしない。
- モバイルバッテリーを1つか2つ。充電は本体を人に預けず、バッテリー側を充電する。
- テント、寝袋、マット。マイカップ、皿、カトラリー。
- ゴミ袋と携帯灰皿。常備薬と小さな救急セット。運営の救急箱から薬は出ない。
- 耳栓。街は消灯しない。
- 温泉と道中のコンビニ用の現金。会場では何も買えない。
- 焚き火用の薪を少し。4つの火のために、玉切り程度でよい。
2026年の開門(参照)
2027年の時刻表は未発表だ。同じ牧場での直近の型として、2026年はこうだった。チェックインを終えていれば、夜間の出入りはできた。終えていなければ駐車も入場もできなかった。
- 10月8日(木)12:00 開場。チェックインは12:00〜21:00。20:00 From the Ashes。
- 10月9日(金)チェックイン 10:00〜21:00。
- 10月10日(土)チェックイン 10:00〜21:00。17:00 妖怪盆の火。22:00 テンプルバーン。
- 10月11日(日)チェックイン 10:00〜18:00。19:00 フェニックスバーン。
- 10月12日(月)18:00 クローズ、LNT Day。ストリートの通行止めは月曜12:00に解除。
- 10月13日(火)15:00までが DBK Day。牧場を返し、レンタル資材を戻す日。
- テーマキャンプとアートの車両は、木曜19:00のストリート通行止めまでに一度出す、というルールだった。
キャンプの置き方
オープンキャンプは、入った順に街の中心から張っていく。2026年の計画密度は1人あたり約4平方メートルで、仕切りのロープはなかった。一般の車をテントの横には置けない。路面が悪い。荷は駐車場で下ろし、歩いて運ぶ。
テーマキャンプとアートの区画は、木曜19:00まで優先されていた。それ以降はオープンになる。大型の構造、発電機、車両が作品の一部である場合は、事前のアートサポート登録が条件だった。
音の大きいキャンプと、静かに眠りたいキャンプは、離れて置く。それでも人の声は届く。静かに眠りたい人は耳栓を持ってくる。消灯時間はない。
会場にあるもの、ないもの
受付、センターキャンプ、救護の場所、仮設トイレがある。飲用ではない水が出た年がある。電車の参加者には飲料水のサポートがあった。
食料も売店も炊事場も、飲み水の蛇口も電灯もゴミ箱もコインロッカーもない。スマホの電波は、2026年は各社ほどほどだった。つながらない前提で、集合場所はセンターキャンプと決めておく。
温泉は会場の外だ。万座と草津が近い。10時から14時頃に出ると動きやすい。万座はタトゥーに比較的寛容で、日進舘・豊国舘に入れたという報告がある。方針は宿が変えるので、行く前に確認する。
火、体、ハラスメント
焚き火は台とシートと水。消し炭と灰は持ち帰る。ファイヤーパフォーマンスと大きな火は Fire Pass。山は乾燥する。
虫と野生動物はいる。自分の薬は自分で持つ。急を要するときは119。地域の病院として、過去の嬬恋開催では西吾妻福祉病院(長野原町、0279-83-7111)、原町赤十字病院(東吾妻町、0279-68-2711)、長野側では佐久総合病院(0267-82-3131)が案内されていた。番号は変わることがある。
望まない接触、性的な言動、酒や薬の押しつけは、ギフトではない。今危険なら110。過ぎたあとでも、匿名の報告フォームがある。赤いリストバンドは、撮影とSNSへの公開を断る印として使われてきた。撮る前に聞く。
荷物の芯
必ず
- チケットと身分証
- ヘッドライトと予備電池
- 寝床一式と雨具
- 水、食べ切れる食料、マイ食器
- ゴミ袋
強く勧める
- 常備薬と小さな救急
- 現金
- 耳栓
- モバイルバッテリー
- ギフトになる何か。薪でも、時間でもよい

